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猫に服を着せることのメリット・デメリットを理解しよう

猫に服を着せる
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最近SNSなどで服を着た猫さんをよく見かけるようになりました。

「猫に服を着せるのはストレスだ!」「猫がかわいそうだ!」という方も時々見受けられますが、猫さんが服を着ることによって何がどうストレスなのかをちゃんと把握しているでしょうか。

わんちゃんも昔は同じことを言われていました。

しかし、今飼い主さんと幸せに暮らしているわんちゃんの中には服を着て生活している子も多いです。

わんちゃんの飼い主さんはこの数十年の間で、わんちゃんが服を着ることに関するメリットとデメリットもしっかり学ばれたのだと思います。

我々猫の飼い主も、猫さんが服を着ることで得られるメリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。

目次

猫が服を着ることによって得られるメリット

猫の服・メリット
猫さんが服を着ることによって、猫さんには以下のようなメリットがあります。

皮膚に病気やケガある場合、過度なグルーミングを防ぐ

アレルギーによる皮膚炎や、避妊・去勢手術後などで体に傷がある猫さんの場合に服は効果的です。

猫さんは、体に傷がある場合に、その部分が気になってずっと舐めてしまうことがあります。

猫さんの舌の表面は小さい棘がたくさんあってザラザラしているので、傷の部分を舐め続けると、傷が開いてしまうことがあります。

傷が開いてもなお舐め続けようとするのでどんどん傷が悪化したり、傷から細菌が入ってさらに炎症を起こしてしまうこともあります。

そんな時に服を着て、舌が傷に届かないようにしてあげると、傷が悪化せずに済むというメリットがあります。

避妊・去勢手術語に病院などで渡されるエリザベスカラーが苦手な子には、手術後に傷を舐めないため専用の術後服というものがあります。

エリザベスカラーよりも動きやすく、ストレスを感じにくい子もいるようなので、エリザベスカラーが苦手な子には検討してあげるのもいいかもしれません。

参考:避妊・去勢後のエリザベスカラーの生活!術後服などの代用アイテムはどう?

寒い時期の体温調整になる

寒い地域に住んでいる猫さんや、スフィンクスのような毛の極端に短い猫さんは寒さから体力が奪われたり、免疫力が下がってしまったりする可能性があります。

そんな猫さんに、防寒の意味で服を着せるのはメリットといえるでしょう。

また高齢になってくると自分で体温調整するのがだんだん難しくなってくる子もいます。

年を取るにつれて体力も衰えますし、免疫力も下がってしまうので、それを助けるための服としては効果が見込めるのではないでしょうか。

基本的に猫さんは自分で快適な場所を探して移動するのが習性なので、寒ければ少しでも暖かい場所を探して、そこで過ごしていますが、高齢になってくると移動もするのも億劫になっている猫さんもいます。

寒い場所で身を縮こまらせて寒さを耐えるのが辛そうなら、服を着せてあげて少しでも暖かくしてあげるのも一つの手ではないでしょうか。

SNS映えする

現代を生きる猫さんの飼い主なら、SNSに猫さんのかわいい写真を投稿したり、友人に自分ちの猫さんを見てもらいたいなどの欲求があると思います。

そんなときに、猫さんが可愛いお洋服を着ていると、とても大勢の方に注目されることになります。

自分ちの猫さんが注目されて、みんなから「かわいい」といわれるの、正直うれしいですよね…!わかります。

しかし、このメリットは正直人間のメリットであって、猫さんにとっては何のメリットもありません。

むしろ体の自由を奪われてしまうのでデメリットにもなりかねません。

なので、もし猫さんに衣装を着てもらって写真を撮ってあげたいと思うならば、猫さんが嫌がる前にすべてを終わらせるくらい短時間で済ませるようにしてあげましょう。

参考:超簡単!20秒で終わる猫さんのコスプレ写真の撮り方

猫が服を着ることによるデメリット

猫の服・デメリット
猫さんが服を着ることに関しては、もしかするとデメリットの方が重大かもしれません。
考えられるデメリットをあげていきたいと思います。

自由にグルーミングできない

猫さんは体を舌でなめるグルーミングを頻繁に行います。

猫さんにとってグルーミングは、体温調整ストレス発散被毛のお手入れなど様々な役割があります。

服を着ることによって、全身が布で覆われてしまうと、このグルーミングが猫さんのタイミングで好きな時にできません。

正直これが猫さんに服を着せることの最大のデメリットといっても過言ではないでしょう。

服を着ることによるストレスも、グルーミングができないことに起因します。

グルーミングできるようにお腹の部分が開いている服であっても、猫さんはその舌で体のほぼ全身をしっかりと舐めることが出来るので、グルーミングできない体の部位があるとそれだけでどうしてもストレスになります。

自由に動けない猫さんもいる

何に対しても物おじしない猫さんであっても、服を着ると急に体が委縮してしまって動けなくなってしまう子もたくさんいます。

本来猫さんは自由にどこにでも行きたいところへ行く動物ですから、自分の行動が制御されてしまうのはかなりストレスです。

SNSでは可愛くお座りしている猫さんの写真がたくさんアップされたりしていますが、服を着てしまうと、伏せの状態からなかなか身動きが取れなくなる猫さんがとても多いです。

一度服を着せてみるとわかりますが、この姿はなかなかかわいそうに思えてきます。。。

服をきせる目的は何ですか?

猫に服を着せる目的
猫さんに服を着せる前に、猫さんに服を着せたいと思っているあなたの目的は何なのかはっきりさせておきましょう。

皮膚があれていて塗り薬を処方されいるなら、薬を舐めないように服を着せたいと思うでしょう。

避妊手術や臍ヘルニアの手術後でお腹に大きな傷があるなら、その傷を舐めて開かないようにと思うでしょう。

どうしてもエリザベスカラーになれずにご飯もトイレも行ってくれないと心配になってしまいます。

そういう場合は、猫さんに服を着せて生活してもらうのに、デメリットを克服する必要がありますよね。

デメリットを克服するために

たとえば服を着たままでも自由に行動できるように、早めに服に慣れさせてあげましょう。服を着たままおやつを食べさせてあげたり、おもちゃで一緒に遊んであげたりすると、服を着ていても楽しいことがあると思って早く慣れてくれたりします。

グルーミングができないのはストレスだろうから、飼い主と一緒にいるときは服を脱がせてあげて、傷や薬を塗っている以外のところはグルーミングしても大丈夫なようにしてあげましょう。

傷や薬を舐めようとしたら、飼い主さんの手で止めてあげることが出来ますよね。

飼い主さんがお風呂に入ったり、外出したりする間は服を着ておいてもらうなど、工夫はいくらでもできます。

SNSの猫用アカウントに可愛い写真をアップするのが目的なら、撮影時の短時間だけ服を着てもらうようにしましょう。

撮影用に用意する服を、着せやすい服や猫さんが嫌がりにくいマントタイプのものにするなどの工夫もできます。

目的に合わせて猫さんの服や、着る時間を決めてあげると、少しは猫さんのストレスを軽減してあげることが出来ます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今はペットショップなどにもわんちゃんようと並んで、猫さん用のお洋服もたくさん売っています。

猫さんに服を着せる場合は、何の目的で着せるのか、着せることで得られるメリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。

猫さんにも飼い主にもストレスが少なく済むように工夫できるところはどんどんしてあげてくださいね。

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