猫さんを見ていると、何かしらのニオイを真剣にクンクン嗅いだ後に、「くっさ~」と言わんばかりの臭い顔をしているときはありませんか?
口を半開きにして、しばらくぼーっとしているアレです。
え、なんか臭いものでもあったかな?って思っちゃいますよね^^;
足のニオイを嗅がれて臭い顔されるとドキッとしたりもします^^;
あの顔はフレーメン反応と言って、実は臭いからあの顔になっているわけではないのです。
今回は猫さんの臭い顔「フレーメン反応」についてまとめていきますね。
目次
臭い顔?フレーメン反応をする理由は?
猫さんはなぜ臭い顔フレーメン反応をするのかというと、ニオイを分析・確認するためなんです。
猫さんはとってもニオイに敏感な動物で、私達人間の飼い主のこともほぼニオイで判断しているといっても過言ではありません。
猫さんにとってニオイは、生活するために必要な情報源なんですね。
生活しているといろんなニオイが周りにあります。このニオイはなんのニオイなのか、安全か、危険かなどを判断するために真剣にニオイを嗅ぐんですね。
そして、嗅いだニオイを前歯の裏にある鋤鼻器(ヤコブソン器官)に通して分析しているのです。
だからぽかんと口を開いちゃうんですね。猫さんはあまり口角が上がらないので下顎が下がります。
なので「臭い顔」になってしまうんです。
では、猫さんはどんなニオイを分析しているのかを見ていきましょう。
フェロモンを確認している
猫さんも動物ですので性フェロモンに敏感です。
オスもメスも異性のフェロモンは気になってしまいます。
そんな性フェロモンの確認もフレーメン反応をして、ヤコブソン器官で分析しています。
子孫を残したいというのはどんな動物も持っている本能です。
猫さんの場合その確認方法の一つがフレーメン反応なのですね。
人間でいうと、鼻の下が伸びるとか鼻の穴が膨らむとかにちょっと似ているのかなと思います。
人間も猫さんに負けず劣らず間抜けな顔になりますね^^;
はじめてのニオイを確認している
猫さんはあまり視力がよくありません。なので嗅覚を使って状況や生活に必要なことを判断しています。
あまり嗅ぎ覚えのないニオイや始めて嗅ぐニオイは、そのニオイの元が安全なのか危険はないのか、自分にとって良いものなのか悪いものなのかを判断するために真剣に分析します。
私たちも、初めて行く場所や、初めて食べるものなどを目の前にしたら、キョロキョロ見てみたりニオイを嗅いでみたりして、危なくないか、おいしそうかどうかを確認してしまいますよね。
私たちがよくやるキョロキョロと同じような行為が、猫さんのフレーメン反応に該当するわけです。
縄張りを確認している
猫さんは縄張り意識の強い動物です。
自分の縄張りに他の猫さんがズカズカと入り込んでくるのはもちろん嫌ですし、他の猫さんの縄張りにうっかり入ってしまったり自分の縄張りから出てしまったりすると不安になりビビり倒してしまいます。
そして猫さんは縄張りもニオイで判断します。
自分がマーキングした場所にちゃんと自分のニオイがついているか、他の猫のニオイがつけられて縄張りを侵害されていないかなどをチェックするために、ニオイの分析をする必要があるんですね。
このように、私たちからしたら臭い顔にしかみえない、ちょっと間抜けでかわいいフレーメン反応ですが、猫さんは生きていくために真剣にやっているのです!
フレーメン反応をするのは猫だけじゃない!?
フレーメン反応をするのは猫さんだけでなく、哺乳類でヤコブソン器官のある動物はわりとやります。
よく面白画像として使われている馬の、上唇をめくりあげて歯をむき出しにしている画像、あれは馬のフレーメン反応顔です。
馬は鼻腔の下側にヤコブソン器官があるので、そこに気になるニオイを通すため、笑っている様な顔になります。
同じ猫科のトラもフレーメン反応をするときがあります。
大体は猫さんの表情と同じですが、トラはフレーメン反応が激しいときは舌がベロンと出てしまうようです(笑)
私たち人間はというと、馬やトラと同じく哺乳類ではあるのですが、進化の過程でヤコブソン器官が退化してなくなってしまったので、フレーメン反応はしません。
しかし私たちは表情で感情を表現する生き物なので、変なニオイや嗅いだことがないニオイを鼻にしたときには「くせぇ!」「ぎゃあ!」といった顔になってしまいます(笑)
フレーメン反応をしない猫に強制するのはやめてあげて!
猫さんの中にはあまりフレーメン反応をしない猫さんもいます。
私は実家の猫さんのフレーメン反応顔を見たことがありませんでした。
人間でも感情が顔にでない人がいるように、猫さんもフレーメン反応するしないは個性のようです。
たまに、フレーメン反応をみたい、フレーメン反応顔を写真にとってSNSにアップしたいがために、ニオイのキツいものを猫さんに嗅がせているような人もいるようですが、それはやめてあげてください。
猫さんは私たちが感じているより何倍も敏感にニオイを感じます。
私たちの鼻に刺激があるニオイならば、猫さんにとっては相当のものです。
そんなニオイを無理矢理嗅がされてはたまったもんじゃありませんよね。
猫さんにとっても相当ストレスになるので、強制的にフレーメン反応させようとするのはやめてあげてください。
フレーメン反応顔を写真におさめるには?
どうしても猫さんのフレーメン反応顔を写真にとりたい場合は、待つしかありません。
これは我が家のサスケの場合なのかもしれませんが、ここのニオイを嗅いだらフレーメン反応をするという場所や物があれば、その場でそっと待機しましょう。
サスケは部屋に敷いてあるタイルマットの一角を執拗にニオイだしたらフレーメン反応をする傾向があります。
飼い主さんの足のニオイを嗅いだらフレーメン反応しちゃう猫さんもいるようです。
(これは足のニオイが猫さんの性フェロモンのニオイに似ているからだと言われています!)
そんな、フレーメンスポットでシャッターチャンスを逃さずとらえれば、ナイスフレーメンな写真が撮れるんではないでしょうか!
ちなみに私は写真が下手なのでなかなかサスケのフレーメン顔が上手くとれません…!
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫さんの臭い顔フレーメン反応について紹介しました。
猫さんはニオイに敏感なので、その分析をするためにヤコブソン器官にニオイを通して確認している顔が臭い顔になっちゃうということでた。
猫さんは臭い顔をしていてもかわいいですが、無理に臭い顔させるようなことはせずに、上手く写真に撮れたら是非インスタなどにアップしてみましょう!